朝鮮国王が清皇帝に土下座した真相とは?三田渡の屈辱と歴史の深層

朝鮮国王が清皇帝に土下座した真相とは?三田渡の屈辱と歴史の深層について分かりやすく解説いたします。最新の情報をご覧ください。

仁祖が強いられた土下座の正体は、清朝の皇帝に対する最高礼式である「三跪九叩頭の礼(さんききゅうこうとうのれい)」です。これは、3回ひざまずき、その都度3回ずつ頭を地面につける動作を繰り返すもので、合計9回額を地に打ち付ける過酷な儀礼を意味します。

1637年1月30日、藍色の粗末な衣服に着替えて城を出た仁祖は、漢江沿いの三田渡に設置された受降壇へと向かいました。壇上には黄色い天幕を張った玉座にホンタイジが威風堂々と座り、周囲を満洲八旗の軍勢が取り囲んでいました。仁祖は凍てつく大地に平伏し、号令に合わせて「額が地面に音を立てて当たるまで」叩きつけさせられたと記録されています。一国の絶対君主が、他国の皇帝に対して絶対的服従を身体で誓わされた瞬間でした。

この儀式は「三田渡の盟約」の締結と同時に行われ、朝鮮が名実ともに明の冊封体制から切り離され、清の臣下となったことを内外に知らしめる残酷なセレモニーとなりました。

関連記事