菅田将暉の原点『仮面ライダーW』の真実|黒歴史説を覆す熱き絆
2009年、高校1年生(当時16歳)で芸能界入りを果たした菅田将暉(本名・菅生大将)は、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリスト選出を機に事務所に所属。そのわずか翌日、東映のオーディションへと向かい、平成仮面ライダーシリーズ最年少タイとなる主役抜擢という異例のスピード出世を果たしました。
演じたのは、脳内に「地球(ほし)の記憶」を持つ検索型探偵の少年、フィリップ。感情の起伏が乏しく、常識外れな知識への執着を見せる難解なキャラクターでした。演技経験がまったくゼロの状態で臨んだ16歳の少年にとって、現場は過酷を極めました。メガホンを取った田﨑竜太監督や坂本浩一監督らによる厳しい演技指導、アフレコ現場でのイントネーション矯正など、文字通り怒涛の日々が続いたと本人は振り返っています。
特にファンの間で伝説となっているのが、「二人で一人の仮面ライダー」を表現する独創的な変身シーンです。桐山漣演じる左翔太郎がダブルドライバーを展開すると同時に、フィリップの意識が翔太郎の肉体へと転送され、フィリップ自身の肉体はその場にバタリと倒れ込むという演出。この「気絶するように倒れる演技」は、怪我の危険と隣り合わせでありながら、菅田将暉が一切の妥協を許さずに挑み続けた象徴的なシーンとして、今なお特撮ファンの間で語り草となっています。