綿引勝彦の死因と壮絶な闘病の真相とは?妻・樫山文枝との最期の絆
綿引勝彦さんのキャリアを語る上で欠かせないのが、TBSの愛の劇場枠で1991年から1999年まで放送された大ヒットホームドラマ『天までとどけ』シリーズです。
綿引さんが演じたのは、13人兄弟の父親である新聞記者・丸山雄平。妻役の岡江久美子さん演じる定子とともに、時に厳しく、時に優しく大家族を導く姿は「日本中のお父さんの理想像」として国民的な支持を獲得しました。
撮影現場での綿引さんは、子役たちにとっても本物の父親のような存在でした。厳格な演技指導を行う一方で、休憩時間には優しく声をかけ、現場の雰囲気を常に和ませていました。悪役や強面刑事のイメージが強かった綿引さんにとって、この作品は温和で包容力あふれる素の人間性を世に知らしめる大きな契機となりました。
また、時代劇の傑作『鬼平犯科帳』シリーズ(中村吉右衛門版)をはじめとする時代劇作品でも、密偵や武士、町人など多彩な役柄を変幻自在に演じ分けました。さらに2002年のアニメ映画『WXIII 機動警察パトレイバー』では、物語の主軸となるベテラン刑事・久住武史の声を重厚に好演。2011年にはダイハツ「ミライース」のCMでハリウッド俳優ブルース・ウィリスと共演し、宣伝部長役としてコミカルな一面を披露するなど、晩年まで枠にとらわれない活躍を続けました。