進撃の巨人の壁の正体とは?三重の構造や眠る巨人の謎、崩壊の真実を徹底解明
そもそも、なぜこれほど強大な力を使って壁を建設する必要があったのでしょうか。その歴史は、作中時間から約100年前に起きた「巨人大戦」にまで遡ります。
巨人の力を巡るエルディア帝国内部の血みどろの同族争いに絶望した第145代フリッツ王(パラディ島における初代レイス王・カール・フリッツ)は、エルディアの支配を自ら放棄することを決断しました。王は一部のエルディア人を引き連れて辺境のパラディ島へと移住し、始祖の巨人の力で幾千万の巨人を並べさせ、三重の壁を築き上げたのです。
カール・フリッツが壁を作った真の理由は、世界を威圧することではなく、「エルディア人が滅びるまでのかりそめの平和」を享受するためでした。王は壁の外の世界に向けて「干渉すれば壁の中の幾千万の巨人を解き放ち、世界を平らに踏み鳴らす(地鳴らし)」という脅しをかけつつ、王家には「不戦の契り」を課しました。不戦の契りにより、始祖の巨人を継承した王家は力を完全に発揮できず、外敵が攻め込んできた際にはおとなしく滅びを受け入れるという、歪んだ平和思想が壁の誕生の背景にありました。