サザン屈指の名曲『Bye Bye My Love』歌詞の真相と秘話
1985年5月29日に発売された本作は、バンドにとっても極めて重要な転換期に生み出された作品でした。サザンオールスターズ シングル 発売経緯を振り返ると、この時期のバンドはキーボードの原由子が産休に入る直前であり、制作体制の大きな節目を迎えていました。そうした緊張感と創作意欲の爆発が、同年にリリースされた2枚組のオリジナルアルバム『KAMAKURA』へと結集していくことになります。
サザンオールスターズ KAMAKURA 収録曲の中でも、先行シングルとしてリリースされた本作はアルバムの音楽的野心を先導する役割を担いました。Bye Bye My Love 桑田佳祐 制作秘話として語り継がれているのが、当時の気鋭インストゥルメンタルバンド「リアル・フィッシュ(Real Fish)」との共同アレンジです。サックス奏者の矢口博康をはじめとする先鋭的なミュージシャンが参加したことで、従来の歌謡ポップスやアメリカンロックの枠を大きく踏み越えた、アヴァンギャルドかつ洗練されたニューウェイヴ・ポップへと昇華されました。
当時のビクタースタジオでは、サンプラーや初期のデジタルレコーディング機材が惜しみなく導入され、気の遠くなるようなトラックダウンが繰り返されました。桑田佳祐自身が当時のインタビューや回顧録で明かしているように、スタジオに缶詰めとなり、1音の音色作りに数日間を費やすほどの執念から生まれたのが本作の研ぎ澄まされた音響空間だったのです。