金沢ひがし茶屋街2026完全攻略|カフェ着物と食べ歩きマナー
ひがし茶屋街を単なる「映えスポット」で終わらせず、その歴史的価値を深く体感するために絶対に外せないのが、江戸時代(文政3年・1820年)に公認された茶屋街の構造を今に伝える2つの茶屋建築です。
1つ目は、茶屋建築として全国で唯一、国の重要文化財に指定されている「志摩(しま)」(入館料:大人500円)です。ここは観光向けに作られた復元施設ではなく、文政3年の創立当時の構造がほぼそのまま残されている貴重な遺構です。二階へと上がると、客をもてなす優美な「座敷」や、芸妓が控えた「ひかえの間」が広がり、客と芸妓の洗練された駆け引きが繰り広げられた空間の緊張感と雅やかさを体感できます。別料金で利用できる裏庭の茶室「寒村庵」では、四季折々の苔庭を眺めながらお抹茶と金沢の伝統生菓子を静かに味わうことができます。
2つ目は、金沢市指定保存建造物であり、現在も夜には「一見さんお断り」の格式高いお座敷が上げられている現役の茶屋「懐華樓(かいかろう)」(昼の見学料:大人1,200円)です。志摩が当時の質素で研ぎ澄まされた美を伝えるのに対し、懐華樓は朱塗りの大階段や金箔で織り込まれた畳など、絢爛豪華な加賀百万石の美の極致を誇ります。昼は一般公開されており、囲炉裏のカフェスペースで名物の「黄金くずきり」をいただく贅沢は、他では決して味わえない唯一無二の体験です。