【君の名は。】口噛み酒はなぜ唾液でできる?科学の真相と現代の違法性を解説
「口噛み酒は一体どのような味がするのか」という疑問に対し、日本の醸造学の権威であった故・坂口謹一郎博士(東京大学名誉教授)の文献や、過去に再現実験を行った研究者の記録が貴重な手がかりを残しています。
仕上がった口噛み酒は、透明な液体ではなく白濁したどぶろく状の液体になります。その味わいは、すっきりとした甘酒というよりも、乳酸菌由来の強い酸味を帯びたヨーグルトや韓国のマッコリに近い風味であったと報告されています。純粋培養された酵母のみを使う現代の製法とは異なり、野生の乳酸菌や各種雑菌も同時に繁殖するため、独特の酸味と野性味あふれる香気が混ざり合うのが特徴です。
アルコール度数については、温度管理や使用する酵母の強さによって大きく変動するものの、一般的には3%〜10%程度に落ち着きます。発酵条件が極めて良好であれば12%前後に達することもありますが、大半は現在のビールや低アルコール酎ハイと同等か、それよりやや低い度数で発酵が止まります。
以下の表は、口噛み酒と現代の代表的な米由来の酒類・飲料を科学的・官能的視点から比較したデータです。