カンガルーケアとは?実は危険?効果の真相と事故を防ぐ正しいやり方
こうした事故の再発を防ぐため、日本周産期・新生児医学会をはじめとする専門学会は「生後早期の母子接触に関するガイドライン」を策定し、徹底した安全管理体制を現場に義務付けました。
現在、医療機関で正しく行われている安全な手順と観察体制は以下の通りです。
1. 適応基準の厳格なチェック
出生直後のアプガースコア(赤ちゃんの元気度を示す指標)が良好で、呼吸障害や体温異常がないことを医師または助産師が確認した上で開始します。
2. 機器による継続的モニタリング
赤ちゃんの足などに「パルスオキシメーター(経皮的動脈血酸素飽和度測定器)」を装着し、心拍数と血中酸素濃度をリアルタイムで常時監視します。
3. 正しいポジショニング(姿勢)の保持
・親の上半身を30〜45度ほど起こした体勢にする。
・赤ちゃんの顔は必ず横を向け、鼻と口が塞がれていないことを目視確認する。
・首が前に折れ曲がらない(喉を圧迫しない)自然な姿勢を保つ。
・赤ちゃんの胸腹部を親の胸に密着させ、背中側から温かいタオルや毛布で保温する。
4. 専任スタッフによる見守り
実施中は医療従事者が母子のそばを離れず、皮膚色や呼吸様式を直接観察し続けます。母親がウトウトした場合は速やかにケアを中断し、赤ちゃんをコット(新生児用ベッド)に戻す運用が徹底されています。