キングダムズオブアマラーはなぜ隠れた神ゲーか?倒産の真相と評価
本作が熱心なゲーマーから「隠れた神ゲー」として称賛され続ける最大の理由は、「ウェスタンスタイルの重厚なオープンワールドRPG」と「日本のコンボアクションゲームに匹敵する爽快なバトル」の奇跡的な融合にあります。
2010年代初頭のオープンワールドRPGといえば、『The Elder Scrolls V: Skyrim』に代表されるように、探索や世界への没入感に重きを置く反面、近接戦闘の挙動はやや大味なものが主流でした。そうした時代に登場した『キングダムズ オブ アマラー』は、敵を空中に打ち上げて追撃する空中コンボや、瞬時の武器切り替え、ジャスト回避、パリィといった流麗なアクション操作を完全実装。さらに、ゲージを溜めて発動する必殺モード「フェイトシフト」では、運命を断ち切るド派手な演出とともに大量の経験値を獲得できる快感を実現しました。
制作陣の顔ぶれも極めて異例でした。世界観の根幹となる1万年分の歴史設定を『フォーゴトン・レルム』で名高いファンタジー作家R.A.サルバトーレ氏が執筆し、『The Elder Scrolls IV: Oblivion』のリードデザイナーを務めたケン・ローストン氏がゲームシステムを設計。さらにアメコミ界の重鎮『スポーン』の生みの親であるトッド・マクファーレン氏がアートディレクションを手掛けるという、まさにドリームチームによる開発体制が敷かれていたのです。
しかし、発売時期が『スカイリム』旋風の直後であったことや、パブリッシャー側のプロモーション戦略の難しさから、作品本来のポテンシャルに対して爆発的な初動セールスを記録するには至りませんでした。結果として「遊んだプレイヤーの満足度は極めて高いにもかかわらず、知名度が追いつかない珠玉の名作」という評価が定着することになりました。