川本喜八郎人形美術館が再脚光!三国志の魂宿る名作と最新展示の全貌
世界的な人形美術家としての原点は、徹底したクラフトマンシップと国際的な研鑽にあります。1925年に東京・渋谷で生まれた川本氏は、映画会社での美術スタッフを経て人形制作の世界へ身を投じました。30代後半には、人形アニメーションの先進国であった旧チェコスロバキアへ単身留学。巨匠イジー・トルンカの工房で本場の人形劇・コマ撮りアニメーション技法を徹底的に学びました。
帰国後に発表された川本喜八郎の人形アニメーション作品群は、国際映画祭で数々の賞を受賞し、世界中を驚嘆させました。能や狂言、仏教説話を取り入れた『花折り』『鬼』『道成寺』『火宅』、そして集大成となった長編『死者の書』など、日本独自の美意識と幽玄の世界をストップモーションアニメで描き切った業績は、現在のアニメーション界にも絶大な影響を与えています。
美術館では、これらのアニメーション制作時に使用された実物パペットや絵コンテ、貴重な設定資料も常設・企画展示されており、人形美術家としての多面的な才能を深く知ることができます。