世界最大の鳥はダチョウじゃない?飛べる巨鳥から伝説の絶滅種まで徹底解説
現在地球上に生息する鳥類約1万種の中で、絶対的なサイズと重量で頂点に君臨しているのが世界最大の鳥 ダチョウです。アフリカのサバンナに生息するオスは、体高2.7m、体重150kgを超え、野生下では時速70kmもの驚異的なスピードで疾走します。
しかし、ダチョウは完全に「飛翔」を捨てた鳥です。それでは、世界最大の飛べる鳥とはどの鳥を指すのでしょうか。
航空力学および生物物理学の研究において、鳥類が自力で羽ばたいて離陸できる体重の上限は約15〜16kg(極限状態で20kg前後)とされています。この物理的限界値のギリギリに位置しているのが、オオノガン(Great Bustard)やアフリカオオノガン(Kori Bustard)です。
オオノガンの主な生息地は、イベリア半島から中央アジアにかけて広がる平原や乾燥草原です。成鳥のオスは体重が18kg近くに達することがあり、この重量で大空を羽ばたく姿は圧巻の一言に尽きます。助走をつけながら巨大な翼を力強く打ち下ろして浮揚する姿は、飛翔生物としての極限の力強さを物語っています。
一方、「翼の広がり(翼開長)」という観点で現生鳥類の頂点に立つのがワタリアホウドリです。南氷洋の上空を生活圏とするこの鳥の翼開長は、平均して3m、最大個体では3.5mを記録します。翼を広げたまま気流の差を利用する「ダイナミック・ソアリング」と呼ばれる飛行技術を駆使し、羽ばたくことなく数千キロメートルもの外洋を無給油で滑翔し続ける驚異のスタミナを誇ります。