口腔底癌の初期画像と口内炎の差|舌裏のしこりを見極める受診基準の注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。
舌下部に異変が生じる疾患は、口腔底癌だけではありません。唾液の貯留によって生じる「ガマ腫」や、唾液腺の導管に結石ができる「唾石症」、さらには前がん病変である「白板症」「紅板症」など、外見が酷似した病気が複数存在します。誤った自己判断を防ぐため、臨床的な識別指標を表にまとめました。
疾患・病態外見・触診の特徴経過と痛みの性質臨床的判断とリスク口腔底癌(初期)赤白混在の病変、硬結(芯の硬さ)、不整な境界2週間以上消失しない、自発痛は乏しい即座に生検が必要。早期切除が極めて有効アフタ性口内炎円形、白〜黄色の偽膜、周囲に均一な赤み接触痛が激しい、7〜10日で自然治癒良性。2週間を超えて残存するなら再鑑定舌下型ガマ腫青紫色〜半透明のドーム状、弾力があり柔らかい無痛、破裂すると縮小するが再発を繰り返す唾液貯留嚢胞。硬結がなく悪性像とは明確に異なる白板症(前がん病変)舌の裏の白い板状病変、こすっても剥がれない無痛〜軽度の違和感、長期的に残存約5〜10%が悪性化。定期経過観察が必須紅板症(前がん病変)鮮紅色のビロード状粘膜、平坦または軽度陥凹刺激痛を伴うことがある、長期間不変悪性化率が50%前後と極めて高く、早期切除対象
とりわけガマ腫と口腔底癌の違いは、触診によって瞬時に見分けることが可能です。ガマ腫は内部が唾液(粘液)で満たされた風船のようなものなので、触れるとプヨプヨとした波動を感じ、硬い芯はありません。一方、口腔底癌は初期であっても硬いしこりを形成します。また、紅板症は症例の半数近くがすでに初期がん(上皮内がん)を含んでいるとされ、鮮明な赤色病変を発見した際は一刻も早い精密検査が求められます。
石川 優花
インテリア&ライフスタイルコーディネーター
心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。