袴の畳み方を完全図解!卒業式・弓道でシワを防ぐ紐の結び方と保管術
ネット上の情報では「ヒダが崩れたらアイロンをかければ簡単に戻る」と解説されることがありますが、ここには着物地を修復不能にする危険な罠が潜んでいます。
誤解1:スチームアイロンを高熱で直接当てて良い?
これは最も避けるべきミスです。卒業式用のポリエステル製袴に高温スチームを直接当てると、繊維が熱で溶けて「テカリ(光沢の乱反射)」が発生し、二度と元の質感には戻りません。また、剣道の綿袴にスチームを当てると藍染の色ムラや縮みが生じます。
【プロの正解】:アイロンをかける際は、必ず綿100%のハンカチなどの「当て布」を挟み、温度は中温(140〜160℃程度)に設定。ヒダの折り目ラインに沿って上から軽く体重を乗せてプレスし、横に滑らせないのが鉄則です。
誤解2:クリーニングに出せばプリーツは永久に保たれる?
クリーニング店に依頼すれば綺麗にはなりますが、一般的なドライクリーニングではヒダの再プレス加工に別料金が発生したり、職人の技術次第でヒダの幅が微妙にズレて戻ってくるリスクがあります。日頃から着用直後に正しい畳み方を実践していれば、クリーニングの頻度を最小限に抑え、仕立て上がりの美しいラインを数年間維持できます。