くも膜下出血と脳梗塞の違いとは?激痛と麻痺のサイン・初期対応の真相
脳卒中の種類と症状を大別すると、血管が破れて出血する「出血性(脳出血・くも膜下出血)」と、血管が詰まって血流が途絶える「虚血性(脳梗塞)」の2つに分かれます。この違いが、患者本人が自覚する症状の決定的な差を生み出します。
くも膜下出血は、脳を包む「くも膜」と脳実質の間の空間に出血が広がる疾患です。一方の脳梗塞は、動脈硬化や不整脈(心房細動など)によってできた血栓が脳の動脈を塞ぎ、脳組織が壊死していく疾患です。同じ出血性であっても、脳出血とくも膜下出血の違いとして、脳出血は脳の内部組織(実質)で血管が破れるのに対し、くも膜下出血は脳の表面を走る太い血管の分岐部に生じる点が挙げられます。
自覚症状における最大の違いは「激しい痛みの有無」です。くも膜下出血が「人生で経験したことのない突然の激痛」で発症するのに対し、脳梗塞では頭痛を伴わないケースが大半で、痛みよりも「片側の手足に力が入らない」「言葉が出ない」といった神経脱落症状が前面に現れます。