【バレーボール】突き指で引っ張るのはNg?正しいテーピング固定術を徹底解説
バレーボールの現場で長年語り継がれてきた「指を引っ張れば関節が元に戻る」という俗説は、現代のスポーツ医学において百害あって一利なしの極めて危険な行為と断定されています。突き指とは単なる打撲ではなく、指の関節に強い軸圧や過伸展・過屈曲が加わることで生じる関節包の損傷、側副靭帯の断裂、または腱の断裂です。
損傷して出血や炎症を起こしている組織を無理に牽引すると、部分断裂にとどまっていた靭帯が完全に断裂したり、関節周囲の軟部組織をさらに破壊したりします。これが、突き指やってはいけない引っ張るNG処置の理由です。悪化すれば関節の緩み(不安定性)が残り、二度と強いスパイクやブロックを支えられない指になってしまいます。
さらに見逃せないのが、突き指剥離骨折と捻挫の見分け方です。突き指と自己判断して放置されやすい重傷パターンとして、以下の臨床的特徴が挙げられます。
- 第一関節(DIP関節)が自力でまっすぐ伸びない:伸筋腱の断裂または終止腱付着部の剥離骨折による「マレット指(槌指)」の典型例です。
- 受傷直後から急激に紫色に変色し、腫脹が著しい:皮下出血が広範囲に及んでいる場合、骨折を伴っている可能性が極めて高くなります。
- 関節の特定の1点を押すと飛び上がるような激痛(限局性圧痛)がある:靭帯付着部の剥離骨折や関節内骨折が疑われます。
これらのサインが見られる場合、単なる捻挫ではなく骨折を疑い、テーピングで固めてプレーを続行するのではなく、速やかに副木などで固定して整形外科専門医のレントゲン検査を受けてください。