肋骨締めビフォーアフターの真相|劇的なくびれ効果と危険性を徹底検証
美しさを追い求めるあまり、人体を危険に晒すケースは今も後を絶ちません。取材に応じた呼吸器内科医および理学療法士は、安易な外圧による肋骨締めデメリットと危険性について強い危機感を表明しています。絶対に知っておくべきリスクは以下の4点に集約されます。
第1に、肋軟骨損傷および肋骨の疲労骨折のリスクです。肋骨の前側は柔軟性を持たせるために「肋軟骨」と呼ばれる軟骨組織で胸骨と繋がっています。この部位に過度な圧迫や不自然な方向からのテコのような外力を加え続けると、軟骨に微小な断裂が生じ、深呼吸や寝返りを打つだけでも激痛が走る「肋軟骨炎」を発症します。
第2に、浅い胸式呼吸の常態化と自律神経失調です。肋骨を器具やバンデージでガチガチに固定すると、息を吸う際に肋骨が広がる本来の生理的運動が阻害されます。その結果、呼吸が極端に浅くなり、酸素摂取量が低下します。慢性的な低酸素状態と交感神経の過剰な優位が続くことで、原因不明の不眠、めまい、慢性疲労、片頭痛といった自律神経系の不定愁訴を引き起こす温床となります。
第3に、腹圧の異常上昇による内臓下垂と骨盤底筋群へのダメージです。胴体の中央部である胸郭下部を強く圧迫すると、押し出された内臓は上下へと逃げるしかありません。上に向かえば胃酸逆流(逆流性食道炎)を招き、下に向かえば骨盤底筋群を過度に圧迫して内臓下垂や将来的な尿トラブルのリスクを高めます。