滝沢秀明の映画全軌跡と監督作の真価|Tobe最新動向と復帰説
滝沢秀明がこれまでに携わった劇場映画作品は、数多くの連続ドラマで主演を張ってきたテレビ分野と比べると、驚くほど数が絞り込まれています。しかし、その一本一本を精査すると、時代の転換点や実験的な試みに果敢に挑んできた軌跡が浮き彫りになります。
まず映画ファンの間で伝説的に語り継がれているのが、1995年公開の米映画『マイ・フレンド・フォーエバー』(VHS版)の日本語吹き替えです。エイズを患った少年と友情を育む主人公のエリック役(ブラッド・レンフロ)の声を、当時事務所に入所したばかりの滝沢秀明が担当しました。あどけなさを残しながらも、繊細な心情の機微を見事に表現した演技は、現在ではプレミア化している貴重な初期アーカイブです。
その後、2000年には美空ひばりの生涯と昭和の情景を描いた映画『川の流れのように』(市川徹監督、森繁久彌主演)に出演。名優たちに囲まれる中で、浜本明役として若き日の純朴な佇まいをスクリーンに刻み込みました。以後、長期にわたり舞台『滝沢演舞城』『滝沢歌舞伎』や民放ドラマの座長として多忙を極めたため、映画界とは一定の距離を置く時期が続きました。だからこそ、後述する2017年の初主演映画は、業界内外に大きな衝撃を与えることになります。