M-1グランプリ2021徹底解説!錦鯉はなぜ勝てた?全順位と涙の舞台裏
M-1グランプリ2021において、ある意味で最も観客の度肝を抜き、その後のテレビバラエティの潮流すら変えてしまったのがランジャタイ(伊藤幸司・国崎和也)でした。
ファーストラウンド2番手という早い出番で登場した彼らが披露したのは、伝説となったネタ「風猫(ふうせんのねこ)」でした。国崎が耳から猫を入れ、それが頭の中で風船のように膨らみ、最終的に空へと飛んでいくという、言葉による要約が完全に破綻している不条理パフォーマンスでした。漫才の定義である「センターマイクの前で喋る」という前提を軽々と飛び越え、舞台上を縦横無尽に跳ね回る姿に、テレビの前の視聴者は凍りつくと同時に爆笑しました。
審査員の点数は628点にとどまり、結果として最下位の10位に沈みました。しかし、審査員席の反応は極めて豊かでした。
- 立川志らく(89点):「私は大好き。これをお笑いじゃないと言う人がいたら連れてこいと言いたい」と大絶賛。
- 上沼恵美子(88点):目を丸くしながら「どこを褒めたらいいのか分からないけれど、引き込まれた」と困惑混じりに評価。
- 松本人志(87点):「これに点数をつけるのは本当に難しい。でも、ずっと見ていたいと思わせる力がある」と苦笑い。
放送中からSNS上では「漫才なのかコントなのか」「お笑いの新しい扉が開いた」「理解不能すぎて怖い」と評価が真っ二つに割れ、大激論が巻き起こりました。しかし、この強烈なインパクトこそがランジャタイという稀代の奇才を全国区に押し上げ、現在に至るカルト的人気と地上波冠番組の獲得へと繋がっていったのです。