麻生太郎の帽子はなぜ話題?ボルサリーノの正体と愛用理由の真相
「麻生太郎の帽子」が国際的ニュースとして決定的に刻まれたのが、2013年2月にロシアで開催されたモスクワG20(財務相・中央銀行総裁会議)です。氷点下15度を下回る極寒のモスクワ空港に降り立った麻生財務相(当時)は、濃紺のロングオーバーコートを肩から羽織り、黒のボルサリーノを斜めに深くかぶり、首元には鮮やかな水色と白のストライプマフラーを巻いてタラップを下りてきました。
この姿が通信社の電波に乗るや否や、国内外で爆発的なバズを引き起こしました。アメリカの高級紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)電子版は「麻生太郎は財務大臣なのか、それともギャングのボスなのか」と見出しを打ち、無個性になりがちな官僚的政治家たちの中で際立つその存在感を特筆しました。
当時のネットの反応および世論は、明確に二極化しました。5ちゃんねるやTwitter(現X)などのコミュニティでは次のような熱狂的な書き込みが相次ぎました。
「ゴッドファーザーのテーマが脳内再生される」「70代であのオーラを出せる日本人は他にいない」「圧倒的なラスボス感」といった好意的な歓声が上がる一方で、「品がない」「国際会議の場でヤクザを連想させるスタイルは国益を損ねるのではないか」という批判的な声も一部メディアや野党支持層から噴出しました。しかし、結果として海外の首脳陣やメディアに対し、「日本のタフな交渉相手」という強烈な心理的アンカーを打ち込んだことは紛れもない事実です。