マドレーヌとフィナンシェの違いとは?材料・発祥・食感を徹底比較
マドレーヌとフィナンシェの違いとは?材料・発祥・食感を徹底比較の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
店頭で見かける特徴的なフォルムは、単なるデザインではなく、それぞれが生まれた時代の文化的背景と深く結びついています。
マドレーヌの象徴である「貝殻型」には諸説ありますが、最も有力なのは18世紀半ば、フランス北東部ロレーヌ地方のコメルシーに端を発する逸話です。ロレーヌ公スタニスワフ・レシュチニスキの館で料理長が喧嘩をして厨房を去ってしまい、困り果てた召使いの少女「マドレーヌ・ポルミエ」が、ホタテの貝殻を型代わりにして祖母直伝の焼き菓子を焼いたのが始まりとされています。キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう巡礼者のシンボルが「ホタテ貝」であったことも、この形状が定着した大きな要因です。
一方、フィナンシェ(Financier)という言葉は、フランス語で「金融家」「財政家」を意味します。1890年頃、パリの証券取引所(パレ・ブロンニャール)近くに店を構えていた菓子職人ラシーヌが考案したと伝えられています。多忙な証券マンたちが「スーツのポケットに入れても崩れにくく、執務中に手を汚さずに素早く食べられる菓子」を求めたことから、四角い金塊(インゴット)を模した平たい長方形の型が採用されました。縁起の良い金塊のビジュアルと、持ち歩きやすさという実用的な機能美が合致した結果です。