Won't Be Long誕生秘話!阿波踊りの元ネタと二人の現在
今でこそ誰もが知る国民的メガヒット曲ですが、発売当初から順風満帆だったわけではありません。公式記録によると、本作は1990年8月22日にバブルガム・ブラザーズの通算10枚目のシングル(アルバム『BORN TO BE FUNKY「ファンキーで行こう!!」』の先行シングル)としてリリースされました。当時はオリコンチャートのトップ10に即座にランクインするような派手な初動は見せていません。
風向きを変えたのは、深夜のテレビカルチャーと全国の有線放送、そして当時急速に普及していた「通信カラオケ前夜のカラオケボックスブーム」でした。日本テレビ系『深夜遊戯DX』のエンディングテーマなどに起用されたことで水面下の認知が広がり、夜の繁華街やディスコ、スナックでリクエストが急増。有線リクエストチャートをジワジワと駆け上がると、発売から約1年が経過した1991年後半にオリコン週間ランキングで上位に食い込む異例のロングヒットを記録します。
最終的なフィジカルシングルの累計売上は170万枚以上(公称)に達し、日本中を巻き込むミリオンセラーへと成長。その圧倒的な社会現象を受け、1991年末の『第42回NHK紅白歌合戦』に堂々の初出場を果たしました。ステージ上で派手な原色スーツに身を包んだ2人が披露した圧倒的なパフォーマンスは、昭和の歌謡曲スタイルから平成のダンスポップへとパラダイムシフトを遂げる過渡期の象徴として、お茶の間に強烈なインパクトを残しました。
これほどのロングセラーが生み出した印税収入についても、Bro.KORN自身がバラエティ番組などで率直に言及しています。「1曲でビルが建った」「ピーク時は桁違いの著作権印税が毎月のように振り込まれた」という告白は、単なる芸能界の武勇伝にとどまらず、カラオケ印税ビジネスが黄金期を迎えた平成初期の音楽産業の勢いを如実に物語っています。