猫がきゅうりに驚くのはなぜ?獣医師が明かすパニックの真相とNgリスク
動画が爆発的な拡散を見せた2015年から2018年頃にかけては、SNSや掲示板(5chやReddit)において「面白すぎる」「猫のジャンプ力すごい」「うちの子でもやってみたい」といった無邪気な好奇心による投稿が過半数を占めていました。しかし、動物福祉(アニマルウェルフェア)の意識が飛躍的に高まった現在、コミュニティ内の空気は一変しています。
大手質問サイト「Yahoo!知恵袋」や海外の愛猫フォーラムには、軽い気持ちで真似をしてしまった飼い主たちからの悲痛な相談が後を絶ちません。
「ネットの動画を見て面白半分で愛猫の後ろにきゅうりを置いたら、壁に激突して腰を強打。それ以来、ご飯の器に近づくだけで激しく威嚇し、私に触られることすら拒否するようになってしまった。取り返しのつかないことをした」(30代女性・知恵袋投稿より)
「驚いた拍子に爪をキャットタワーに引っ掛けて根元から剥がれ、大出血して夜間救急に駆け込みました。数秒の動画を撮りたかっただけの愚かな自分の行動を、どれだけ悔やんでも悔やみきれません」(40代男性・SNS手記より)
英国の大手動物福祉チャリティー「RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)」は公式声明を通じ、「動物を故意に恐怖に陥れる動画の投稿や拡散は、動物虐待の助長につながる」と明確に非難しています。現在の大手プラットフォームでも、動物を過度に恐怖させるコンテンツに対する通報基準が厳格化されており、「猫ときゅうり」はもはや無邪気に楽しむコンテンツではなく、飼い主のリテラシーと倫理観が厳しく問われるタブー行為として認識されています。