米津玄師『飛燕』ナウシカへの敬意と祈り!Bootleg開幕曲の深層
『飛燕』の歌詞に散りばめられたフレーズを紐解くと、そこには深い絶望と、それを乗り越えようとする強靭な祈りが同居していることが分かります。
冒頭の「翼さえあればと 灰を被る街の片隅で」という描写は、荒廃した世界や閉塞感漂う日常を彷彿とさせます。しかし、主人公はその場に留まるのではなく、「君が風を呼んでくれた」ことによって再び空を見上げ、飛び立つ決意を固めます。
ここで歌われる「風」とは、他者との出会いや、自らを前に進ませる原動力そのものです。重荷を背負い、傷つきながらも羽ばたこうとする姿は、まさにナウシカの生き様と重なります。同時に、過酷な現実社会の中で孤独や不安を抱える現代のリスナーに対して、「それでも前を向いて生きろ」と背中を強く押してくれる力強い救済のメッセージとして機能しています。