名古屋・今池の象徴「今池グランドビル」跡地が魅せる新時代 昭和の熱狂から2026年・未来型複合拠点への変革
1970年代の高度経済成長期から平成に至るまで、今池は名古屋の中でも独特の熱気を持つ街として知られていた。映画館、ボウリング場、サウナ、そして飲食店。娯楽のすべてが凝縮されたこのエリアの中心にあったのが、かつてのグランドビルだ。週末ともなれば、娯楽を求める人々で溢れ返り、エレベーター前には長い行列ができていた。
「当時は金曜の夜になると、ビル全体が生き物のように揺れているような活気がありました」と、近くで長年喫茶店を営む70代の店主は語る。映画を観たあとに地下の飲食店で杯を交わし、サウナで汗を流して帰る。そうしたライフスタイルそのものが、今池という独特のカルチャーを作り上げていたのだ。