なぜ布から浮く?失敗しない玉止めのやり方とプロ直伝の裏技を徹底解説
玉止めの簡単なやり方として最も推奨されるのが、縫い針の胴体を利用した手法です。手芸メディア『koshirau(拵う)』の解説でも10万回以上閲覧されている標準的なアプローチであり、手順を細分化して覚えることで驚くほど安定します。
具体的なステップは次の通りです:
ステップ1:布のキワに針を密着させる
縫い終わりの最後の縫い目から糸が出ている根元に、針の腹(胴体部分)を水平、あるいはやや斜めにピタリと当てます。このとき、針先は糸が出ている方向とは逆(これから針を抜きたい方向)に向けます。
ステップ2:針に糸を巻きつける
布から出ている糸を持ち、針先に向かって糸を巻きつけます。ここで多くの人が悩む「玉止めの巻き回数は何回が正解か」という点ですが、標準的な普通地・普通糸であれば「2回〜3回」がベストです。1回では結び目が小さすぎて布を突き抜けるリスクがあり、4回以上巻くと糸がダマになって針が通りにくくなります。
ステップ3:親指の腹で巻き目を完全にロックする
ここが針を使った玉止めのコツにおける最重要ポイントです。巻きつけた糸の束を、布から糸が出ている根元ごと、利き手と逆の親指の腹(爪のキワ付近)でギュッと強く押さえつけます。
ステップ4:針を静かに引き抜く
親指で巻き目を布に押し付けた状態を1ミリも崩さず、利き手で針先を持ってゆっくりと引き抜きます。針が太い部分を通過するときに抵抗がありますが、決して押さえている親指を浮かせてはいけません。針が抜け、糸が最後まで引き締められると、親指の真下で「プチッ」とした感触とともに布際へ綺麗に結び目が収まります。最後に余分な糸を2ミリほど残して切れば完成です。
なお、ボタン付けや厚手生地で用いられる玉止め2本取りのコツとしては、2本の糸のテンション(張り具合)を完全に揃えてから針に巻くことが挙げられます。片方の糸だけがたるんだ状態で巻くと、結び目が二重に分かれてしまい、強度が著しく低下するため注意してください。