なぜ無敵だった?マンチェスターU黄金期フォーメーションと3冠達成の最強布陣
1990年代のサイド攻撃を主軸とした4-4-2から約10年後、ファーガソンは欧州サッカーの近代化に対応した「第2の黄金期布陣」を完成させました。それが2007-08シーズンに欧州を制圧した可変型の4-3-3および4-4-2システムです。
このチームの象徴が、クリスティアーノ・ロナウド、ウェイン・ルーニー、カルロス・テベスによって形成された前線の3人です。固定されたポジションを持たず、試合中に流動的に位置を入れ替えるゼロトップ的な動きで相手ディフェンスラインを攪乱しました。特にロナウドは公式戦42ゴールを記録し、自身初となるバロンドールを受賞する大爆発を見せました。
攻撃陣の圧倒的な破壊力を支えたのが、守備陣の歴史的な安定感です。エドウィン・ファン・デル・サールがゴールマウスを守り、センターバックにはリオ・ファーディナンドとネマニャ・ヴィディッチの鉄壁コンビが定着。知性とカバーリングに長けたファーディナンドと、圧倒的な空中戦と対人守備の強さを誇るヴィディッチの補完関係は、世界最高峰のディフェンスラインと称賛されました。中盤ではマイケル・キャリックが冷静なポジショニングでボールを散らし、オーウェン・ハーグリーヴスや円熟味を増したスコールズが攻守のバランスを保ちました。