七つの大罪アーサーはなぜ敵に?混沌の王の正体と目的を徹底考察
アーサーの存在価値を根本から覆したのが、作中最大の特異点である「混沌」の継承です。そもそもアーサーの正体とは、単なる一介の人間の王ではなく、光と闇の始祖すら生み出した万物の根源「混沌」を宿すために選ばれた現世の器でした。
聖戦の最中、アーサーは己の無力さを痛感しながら、キャメロット城に突き刺さっていた聖剣エクスカリバーを引き抜きます。歴代の英霊たちの魂と剣技が宿るエクスカリバーによって一時的に驚異的な戦闘能力を発揮したものの、人間の器はその神威に耐えきれず、最上位魔神キューザックの精神誘導魔術「共鳴(レゾナンス)」によって、自らの手で胸を貫き命を落とすという凄惨な最期を迎えました。
この一度の死亡から彼を現世に引き戻したのが、導き手であった大魔道士マーリンです。マーリンの手によって行われた「混沌復活の儀式」を経て、アーサーの遺体は蘇生。始原の力である混沌を受け入れたことで、彼は物理法則や魔力の限界すら超越した「混沌の王」として覚醒を果たしました。
しかし、覚醒直後に現れたのが、アーサーの愛猫として側に寄り添っていた「キャス(キャス・パリーグ)」の裏切りでした。キャスの正体は、かつて混沌から生まれ落ちた破壊の化身であり、混沌そのものを貪り食って完全な破滅をもたらそうと企む邪悪な思念体でした。友と信じていた愛獣からの襲撃によって片腕を食いちぎられるという悲劇に見舞われながらも、アーサーは混沌の力を奮い立たせ、キャスを自らの内に呑み込んで完全に消滅させます。この凄絶な試練を乗り越えたことで、アーサーは名実ともに混沌を統べる唯一無二の支配者となったのです。