魔女の宅急便とドゥブロヴニクの真相!ジブリ公式見解と絶景巡礼

魔女の宅急便とドゥブロヴニクの真相!ジブリ公式見解と絶景巡礼にまつわる役立つ知識を分かりやすく発信ます。

公式のロケ地ではないにもかかわらず、世界中の旅人がドゥブロヴニクでキキの息遣いを感じてしまう背景には、偶然とは片付けられない3つの空間的・視覚的ファクターが存在します。

第1の理由は、「アドリア海の真珠」と称えられるドゥブロヴニク特有の色彩設計です。抜けるような紺碧の海と、街全体を埋め尽くす均一なオレンジ色のテラコッタ屋根。映画冒頭、キキがラジオの天気予報を聞きながら青空を飛び、海を越えてコリコの街を初めて視界に捉えた瞬間のパノラマは、まさにこのアドリア海沿岸都市のカラーパレットそのものです。

第2の理由は、垂直方向のダイナミズムと街の骨格です。ドゥブロヴニク旧市街は海に面した急峻な崖と背後の山に挟まれており、無数の急階段と細い路地が網の目のように張り巡らされています。キキがデッキブラシや箒を抱えて駆け下りた坂道、少年トンボがプロペラ自転車で疾走した海岸沿いの傾斜地など、作中で描かれた「坂のある街」の躍動感が、この街の起伏に満ちた構造と見事に一致します。

第3の理由は、旧市街の中央にそびえるルジャ広場の時計塔の存在です。作中クライマックス、突風に煽られた飛行船が引っかかり、キキが決死の救出劇を演じた大時計の塔。ドゥブロヴニクの旧市街中心部にある鐘楼(高さ約31メートル)は、緑色の銅板屋根と重厚な石組みを備え、アニメーションの画面に登場する時計台と驚くほど構図が重なります。下から見上げた時のアングルは、映画のワンシーンをそのまま現実世界に再現したかのような錯覚をもたらします。

関連記事