モルタルとコンクリートの違いとは?強度や用途・Diyの使い分けを徹底解説
DIYにおいて失敗を防ぐための鉄則は、「荷重を受ける構造体にはコンクリート」「接着や意匠仕上げにはモルタル」という明確な境界線を引くことです。
典型的な失敗事例が「駐車場の舗装にモルタルを流し込んでしまう」というケースです。普通乗用車であっても車両重量は1.5t〜2tに達し、発進・停車・据え切り(ハンドル据え回し)の際にはタイヤ接地面へ極めて強いねじり応力が加わります。耐荷重性能が不足しているモルタルのみで打設された床面は、数週間から数ヶ月で網の目状のクラックが走り、最終的には剥離して粉々になってしまいます。駐車場を作る場合は、最低100mm(できれば120mm)の厚さでワイヤーメッシュ(溶接金網)を配筋したコンクリート打設が絶対条件です。
一方で、花壇のレンガ積み、コンクリートブロックの接合、タイルの下地作りにはモルタルが圧倒的な威力を発揮します。粗骨材である砂利が入っていないモルタルはコテ離れが良く、目地の狭い隙間(10mm前後)に隙間なく充填できるため、部材同士の一体化に最適です。
また、左官工事における意匠性でもモルタルは多彩な表情を作り出します。金ゴテを用いて表面を平滑・緻密に締め上げる「金ゴテ仕上げ」、雨天時の滑り止め効果を持たせる「刷毛引き(はけびき)仕上げ」、砂利を浮き出させる「洗い出し工法」、コテ波を残してアンティーク感を演出する「櫛引き・意匠塗り」など、左官仕上げのバリエーションはモルタルならではの強みです。