那須塩原駅の時間つぶし徹底解剖!「駅前は何もない」を覆す過ごし方
那須塩原駅に降り立った旅行者が抱く最大の違和感は、「有名な温泉街や高原のリゾート地に来たはずなのに、駅前が異様なほど静まり返っている」という点にある。実際にYahoo!知恵袋に投稿された「那須塩原駅で新幹線の時間まで45分くらいあります。どこか時間潰せるところはありますか?」という相談に対し、「ちょっと出掛けるには微妙な時間。大人しく駅構内で過ごすのが良い」と回答されるケースは日常茶飯事だ。
なぜこのようなギャップが生じるのか。歴史を遡ると、同駅は元々「東那須野駅」という普通列車主体の小駅だったが、1982年の東北新幹線開通に伴って現在の名称へ改称され、塩原温泉、板室温泉、那須温泉という3大温泉郷へのハブ駅に指定された経緯がある。つまり、駅前自体が観光地なのではなく、観光目的地へ向かう交通結節点(ハブ)として農地や住宅街の中に誕生した構造的な理由があるのだ。
地元観光局の公式資料によると、主要な観光エリアや那須街道沿いのレジャー施設は駅からバスや車で30分〜40分ほど離れている。そのため、駅前だけを眺めた旅行者が「何もない」と錯覚してしまう。だが、現地を精査すると駅構内および徒歩5分〜10分圏内には、新幹線待ちの時間を快適に過ごすためのインフラがしっかりと整えられている。さらに那須塩原市が推進する駅周辺再整備事業により、令和9年(2027年)後半には市役所本庁舎が駅至近へ移転予定となっており、利便性の向上は年々加速している。