脳を覚醒させるブドウ糖の真実!何分で届き集中力は跳ね上がる?
長年、「脳の唯一のエネルギードリンクはブドウ糖だけ」と語られてきた。しかし、日本神経科学学会でも議論されるように、近年の知見はこの常識に微細な修正を迫っている。飢餓状態においてはケトン体も代替燃料として機能することが判明しているからだ。とはいえ、即座に高度な論理的思考や判断力を発揮する局面において、ブドウ糖(グルコース)が最効率の燃料である事に変わりはない。
東京大学教授であり脳研究者の池谷裕二氏も指摘するように、脳のパフォーマンスを維持するカギは「絶対量」ではなく「供給の安定性」にある。一気に大量の砂糖を摂取して血糖値を急上昇させると、インスリンが過剰に分泌されて反動的な低血糖(いわゆるインスリン・ショック)を引き起こし、かえって強い眠気や集中力の欠如を招いてしまう。脳に届くスピードを意識するあまり、ドカ食いをするのは本末転倒なのだ。