なぜ暴れる?愛猫が嘘のように大人しくなる猫の爪切り方【獣医監修】

なぜ暴れる?愛猫が嘘のように大人しくなる猫の爪切り方【獣医監修】の真相について、専門知識を取りまとめてご紹介します。

自宅での処置において飼い主が最も恐れるのが、爪の内部を通る神経と血管(クイック)を切断してしまう出血事故です。ここをクリアするためには、猫の爪の解剖学的構造と正しいカッティングラインを視覚的に理解しておく必要があります。

猫の爪を軽く露出させると、根元から中央にかけて薄いピンク色の組織が透けて見えます。これが血管と神経です。基本原則として、猫の爪切りで血管をどこまで切るかという問いの正解は、「ピンク色の血管の先端から1〜2mm離れた先端の透明なカーブ部分のみ」です。尖った鉤爪の先端を平らに落とすだけで、家具への引っかき傷や飼い主への外傷リスクは激減します。深追いして根元まで攻める必要は一切ありません。

黒猫や爪が濁っている個体の場合は、血管の境目が肉眼で見えにくくなります。この場合は、スマートフォンのライトを爪の裏側から当てて透過させるか、先端の細く尖った角質部分を1mm単位で少しずつ削るように切るのが鉄則です。

万が一、血管を傷つけて出血させてしまった場合に備え、必ず手元に用意しておきたいのが専用の猫の爪切り出血用止血パウダー(クイックストップなど)です。出血部を清潔なガーゼで数秒間圧迫し、パウダーを指先または綿棒に取って患部に直接押し当てると、数秒から数十秒で血液が凝固します。止血パウダーが手元にない緊急時には、清潔な片栗粉や小麦粉を患部に押し当てて圧迫止血することでも一時的な代用が可能です。処置後は走らせたり砂を掻かせたりせず、出血が完全に止まっていることを確認してください。

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