なぜ嵐『Yes? No? 』は神曲と呼ばれるのか?伝説ポイ演出の真相を徹底解説
音源単体でも傑出したクオリティを誇る『Yes? No?』ですが、この楽曲を「神話」へと昇華させたのは、間違いなくコンサート現場における圧倒的なパフォーマンスでした。その代名詞として今も語り継がれているのが、ポイ(Poi)演出です。
ポイとは、ニュージーランドの先住民族マオリ族に伝わる伝統的な道具で、紐の先端についたボール状のツールをリズミカルに回転させるジャグリングアートの一種です。嵐のライブでは、先端にフルカラーLEDを内蔵した特殊なポイが採用されました。スタジアムやドームの照明が完全に落ちた暗闇の中、激しいビートに合わせて5人が一糸乱れぬ動きでポイを旋回させ、闇の中に幾何学的な光の残像と軌跡を描き出します。その幻想的かつサイバーな視覚効果は、観客の度肝を抜きました。
大野智を筆頭とする高度な身体能力と、5人のミリ単位でシンクロするフォーメーションダンスが融合したステージングは、単なるアイドルのコンサートの枠組みを完全に超越していました。特に、2007年の『ARASHI SUMMER TOUR 2007 Time -コトバノチカラ-』におけるセットリスト中盤の配置は完璧であり、ムービングステージやレーザー光線とポイ演出が重なり合った瞬間、会場全体が地鳴りのような歓声に包まれた光景は、現在もライブDVDを通じて語り草となっています。