なぜ日本で低出生体重児が増加?原因と発達への影響・最新支援の全貌
Q1:予定日近く(37週以降)で生まれたのに2,500g未満でした。早産児と何が違うのでしょうか?
A1:正期産(37週0日〜41週6日)で2,500g未満で生まれる赤ちゃんは、在胎週数に対して胎児の発育が小さかったタイプ(軽症胎児発育不全など)に分類されます。肺や消化管などの臓器自体は成熟しているため、早産児に比べると呼吸窮迫などの重篤な急性期リスクは低い傾向にあります。ただし、体温調節や血糖維持の注意、丁寧な体重増加のモニタリングが必要ですので、小児科医の指示に従って経過を観察していきましょう。
Q2:退院後、離乳食や予防接種のスケジュールは「実際の誕生日」と「修正月齢」のどちらで進めればよいですか?
A2:「予防接種は誕生日基準」、「離乳食は修正月齢基準」で進めるのが原則です。予防接種は生後早期の重症感染症から命を守るため、暦の上の生後月齢に従って進めます(生後2ヶ月から速やかに開始)。一方、離乳食は消化吸収機能や首のすわり、嚥下機能の発達に合わせて進める必要があるため、本来の予定日を基準とした「修正月齢」で開始時期を判断します。迷った際はNICUのフォローアップ外来の主治医に必ず確認してください。
Q3:小さく生まれた子は、運動能力や知能テストで将来周りの子に追いつけないのでしょうか?
A3:多くの低出生体重児は、幼児期から学童期にかけてキャッチアップし、周囲の正期産児と変わらない生活を送っています。超低出生体重児など極めて小さく生まれた場合は、微細な手先の不器用さや運動のぎこちなさが見られることもありますが、早期からの理学療法(PT)や作業療法(OT)による療育的介入によって大幅な改善が期待できます。一律の基準で他児と比較せず、その子自身の成長曲線の伸びを長期的に肯定することが子どもの自信に繋がります。