なぜ音が濁る?ピアノのペダル記号の意味と離すタイミングを徹底解説

なぜ音が濁る?ピアノのペダル記号の意味と離すタイミングを徹底解説とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を簡潔に解説します。

ピアノの楽譜におけるペダル指示は、作曲された時代や楽譜の版(エディション)によって表記スタイルが大きく分かれます。まずは代表的な記号の種類とそれぞれの意味を整理しておきましょう。

クラシックの古典派からロマン派初期の楽譜で最も多く見られるのが、「Ped.」と花のようなアスタリスクマーク(*)の組み合わせです。「Ped.」と書かれた位置で右のダンパーペダルを踏み込み、雪の結晶や花のように見える「*」の位置でペダルを完全に離します。ショパンやリストなどの原典版でも長年採用されてきた伝統的な記法です。

一方、近現代の楽譜や現代の校訂版で主流となっているのが、下向きのカギ括弧や折れ線を用いたライン表記です。線の始まり(下向きのカギ)でペダルを踏み、水平線の間は踏んだ状態を維持し、線の終わり(上向きのカギ)で離します。さらに、途中に上向きの山型(∧)がある場合は、その瞬間にペダルを一瞬離して素早く踏み直す「踏み替え」を示しています。

文字による指示記号も見逃せません。「senza pedale(センツァ・ペダーレ)」はイタリア語で「ペダルなしで」を意味し、ペダルを踏まずに指のタッチだけで音を保持・レガート演奏するよう指示するものです。これに対し、「con pedale(コン・ペダーレ)」は「ペダルを用いて」演奏することを求めます。楽譜に細かな踏み込み位置が書かれていなくても、演奏者の裁量で適切にペダルを使い響きを作る必要があります。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest