なぜ芋屋金次郎は大行列なのか?チョコがけけんぴと揚げたての秘密
商業施設のフロアに漂う芳ばしい油と甘い蜜の香り。芋けんぴ専門店「芋屋金次郎」の店頭には、平日・休日を問わず多くの買い物客が列を作ります。単なるブームにとどまらず、長年にわたり圧倒的な支持を集め続ける最大の理由は、「原料への極限のこだわり」と「ライブ感あふれる製造実演」の融合にあります。
芋屋金次郎を手がけるのは、高知県日高村に本社を置く澁谷食品です。実は同社、日本国内で流通する芋けんぴの約半分を製造する業界の巨人。その巨大グループの創業者の名を冠し、「本当に旨い純粋な芋けんぴを届けたい」という職人魂から誕生した専門店ブランドこそが芋屋金次郎です。
主力素材には、皮が白くデンプン質が豊富な契約栽培の国産サツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」を採用。収穫から加工までのタイムラグを極力削り、鮮度を保ったまま熟練の揚げ職人の手で細切りカットされていきます。添加物や合成甘味料を一切使わず、「芋、油、砂糖」という極めてシンプルな原材料だけで勝負する姿勢が、本物志向の消費者の心を掴んでいます。
さらにファンを熱狂させているのが、直営店舗でしか味わえない実演販売の「揚げたて芋けんぴ」です。専用フライヤーから上がったばかりの温かいけんぴは、外側がカリッと軽快で、噛むほどにサツマイモ本来のホクホクとした甘みが口いっぱいに広がります。油切れの良さと軽やかな食感は、従来の固くて油っこい芋けんぴの概念を根本から覆す仕上がりです。