インサイトとは?ニーズとの違いと購買意欲を刺激する本音の見抜き方
優れたインサイトの発見が、衰退しかけた市場や伸び悩むプロダクトを一変させたインサイトマーケティング事例は数多く存在します。
代表的なのが、某大手清掃用品メーカーのクイックワイパーの事例です。当初、開発チームは「手軽に床掃除ができるツール」として訴求していました。しかし、主婦層への観察調査を重ねた結果、彼女たちが本当に求めていたのは「手抜きに見えない免罪符」でした。「掃除機を出して本格的に掃除するのは億劫だが、掃除をサボって部屋が汚れていることに強い罪悪感がある」というインサイトを捉え、「サッと拭くだけで掃除機以上のホコリが取れる」という便益を打ち出したことで、爆発的なヒットを記録しました。
また、某即席スープブランドの事例でも、「忙しい朝に手軽に栄養を摂りたい」というニーズの裏に、「朝食を適当に済ませる自分を許せない」「温かいものを口にして自分を労りたい」というインサイトを見出し、プロモーションの主軸を「栄養補給」から「朝の自分へのご褒美・安心感」へと転換してV字回復を果たしました。これらはまさに、インサイトビジネス活用法の真髄と言えます。