【2.26事件】青年将校の暴走と昭和天皇の激怒|クーデターの全貌を徹底解説

【2.26事件】青年将校の暴走と昭和天皇の激怒|クーデターの全貌を徹底解説に関する注目トピックをまとめてご紹介します。関心のある方は必見です。

1936年2月26日の未明、雪の東京で決行された同時多発襲撃は、極めて計画的かつ冷酷なものでした。反乱部隊が狙ったのは、天皇の側近である重臣や現職閣僚たちです。

襲撃対象となった主な要人と被害状況は以下の通りです。

  • 高橋是清(大蔵大臣・元首相 / 享年81):【死亡】
    赤坂の私邸で就寝中を急襲され、拳銃で撃たれたうえ軍刀で刺殺。「ダルマ宰相」として国民に親しまれ、世界恐慌から日本経済をいちはやく脱出させた卓越した財政家でしたが、過度な軍事費増大に歯止めをかけようとしたため軍部から激しく憎まれていました。
  • 斎藤実(内大臣・元首相 / 享年77):【死亡】
    四谷の私邸で機関銃や拳銃により数十発の銃弾を浴びせられ絶命。妻の春子夫人が夫の体に覆いかぶさり「私を撃ちなさい」と叫んだものの、無残に殺害されました。
  • 渡辺錠太郎(教育総監 / 享年61):【死亡】
    陸軍三長官の一人であり、統制派寄りと見なされて襲撃を受けました。自宅で幼い愛娘(後の作家・渡辺和子氏)の目の前で機関銃を乱射され命を落としました。
  • 松尾伝蔵(内閣総理大臣秘書官 / 享年63):【死亡】
    首相官邸で岡田啓介首相の身代わりとなって銃殺されました。
  • 岡田啓介(内閣総理大臣 / 享年68):【生存】
    義弟の松尾伝蔵が身代わりとなって射殺されたため、女中部屋の押し入れに隠れ、翌日弔問客に紛れて奇跡的に官邸からの脱出に成功しました。
  • 鈴木貫太郎(侍従長 / 享年68):【重傷・生存】
    複数の銃弾を受け重傷を負うも、妻・たか夫人の「とどめは思いとどまってください」という懇願に将校が刀を引いたことで一命を取り留めました。鈴木は後に終戦時の首相として戦争を終結へと導くことになります。

特に高橋是清の死は、日本の財政規律を完全に崩壊させる決定打となりました。高橋という重鎮を失ったことで、大蔵省は軍部の膨大な軍事費要求を拒否できなくなり、日本経済は破滅的な戦時財政へと転落していきました。

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