ニュースステーション終了の真実と久米宏の降板劇!伝説の裏側を追う
『ニュースステーション』がスタートする以前、テレビ朝日の夜10時台はドラマやバラエティが主流で、この時間帯に帯の本格ニュースを編成することは「無謀な大博打」とみなされていました。他局がプロ野球中継や娯楽番組を流すなか、ニュースで勝負を挑む姿勢は業界の常識を覆す試みだったのです。
開始当初の視聴率は5%前後と低迷しましたが、1986年のフィリピン政変や三原山噴火、1989年の昭和天皇崩御など、激動の昭和から平成への転換期を独自の切り口で報じることで支持を拡大。視聴率は右肩上がりに上昇し、1989年には年間平均視聴率で20%台を突破、歴代最高視聴率は1989年12月15日の34.8%に達しました。
スタジオに砂を敷き詰めて砂漠を再現したり、政治の力関係を積み木や天秤で可視化したりする前代未聞の手法は、視聴者に「ニュースの面白さ」を強烈に印象づけました。テレビ朝日の経営基盤そのものを押し上げ、民放キー局の勢力図を塗り替えた功績は計り知れません。