ライダイハンとは何か?ベトナム戦争の悲劇と2026年現在の真相
「ライダイハン(Lại Đại Hàn)」という言葉の成り立ちを理解するには、まず言葉の構造と歴史的背景を紐解く必要があります。「ライ(Lại)」はベトナム語で「混血」や「軽蔑すべき雑種」を意味する差別的なニュアンスを含む言葉であり、「ダイハン(Đại Hàn)」は「大韓」を指します。すなわち、ベトナム戦争期に韓国人男性とベトナム人女性の間に生まれた人々を蔑称として呼んだのが発端です。
ライダイハンとベトナム戦争の結びつきは、1964年から1973年にかけての韓国軍派兵に遡ります。当時の朴正煕政権は、アメリカからの軍事・経済援助の獲得および国際的地位向上を目的に、延べ32万人以上の兵力を南ベトナムへ派兵しました。派遣部隊には「猛虎部隊」「青龍部隊」「白馬部隊」といった精鋭部隊が含まれ、過酷なゲリラ戦の最前線に投入されました。
この長期にわたる軍事駐留や民間企業の進出に伴い、兵士による現地女性への性暴力、あるいは雇用関係や経済的優位性を利用した現地妻関係が各地で発生しました。1973年のパリ和平協定による韓国軍撤退、そして1975年のサイゴン陥落(ベトナム統一)の際、大半の韓国人男性は妻子を現地に残したまま帰国。残された女性と子どもたちは、何の保障もないまま戦後の混乱と過酷な現実に放り出されることになりました。