ワーグナーの結婚行進曲は不吉?結婚式で使ってはいけない噂の真相
ワーグナーの結婚行進曲の原曲は、1850年に初演されたオペラ『ローエングリン』第3幕冒頭で歌われる「婚礼の合唱(Treulich geführt)」です。合唱の歌詞自体は「誠実に導かれ、愛の祝福を受ける部屋へ進みなさい」という、新郎新婦を寝室へと送り届ける祝福の言葉で構成されています。
しかし、この旋律が流れた直後、物語は急速に暗転します。白鳥の騎士ローエングリンは、妻となるエルザに「私の素性や名前を決して尋ねてはならない」という禁忌を課していました。しかしエルザは疑念に耐えきれず、初夜の部屋で禁断の問いを発してしまいます。
その結果、誓いは破られ、ローエングリンは去り、絶望したエルザは息絶えるという最悪の悲劇(バッドエンド)を迎えます。「結ばれた直後に破滅したカップルの曲」であることが、不吉と言われる最大の理由です。