「斉」の異体字はなぜ膨大なのか?斎・齋・齊の違いと変換法を全解明

「斉」の異体字はなぜ膨大なのか?斎・齋・齊の違いと変換法を全解明の具体的な内容に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

「サイトウ」という苗字のルーツを辿ると、平安時代中期の武将・藤原利仁(ふじわらのとしひと)の流れを汲む一族に行き着きます。伊勢神宮に仕える最高位の神職「斎宮(さいぐう)」を司る役職(斎宮頭)に就いた藤原氏が、その役職の「斎」と家名の「藤」を組み合わせて「斎藤」を名乗ったのが発祥です。

つまり、歴史的な本家筋の漢字は「齋藤」あるいは「斎藤」でした。では、なぜ現在のように無数のバリエーションが存在するのでしょうか。

最大の理由は、1872年(明治5年)の「壬申戸籍」をはじめとする近代戸籍制度の導入期にあります。当時の戸籍係はすべて役人の手書きで記録を作成していました。役人や本人が書いた毛筆の「崩し字」「書き癖」「うろ覚えによる誤字」が、そのまま公的な戸籍の文字として機械的に登録されてしまったのです。

点が多いもの、横棒が突き出ているもの、下の部分が「示」ではなく「小」や「月」になっているものなど、手書きの揺らぎが独立した「文字」として固定化された結果、一説には60種類以上の「サイトウ」が存在することになりました。

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