親子かめはめ波はなぜ撃てた?幻覚説とセル戦に秘めた真実を徹底考察
ネット上のコミュニティやSNSでは、時の経過とともに幾つかの誤認が事実であるかのように語られるケースが散見されます。調査報道の観点から、代表的な3つの誤解を正しておきましょう。
第1の誤解は、「親子かめはめ波のシーンで名曲『運命の日〜魂VS魂〜』が流れていた」という記憶違いです。影山ヒロノブ氏が歌うこの伝説的挿入歌が流れたのは、人造人間16号の破壊を契機に悟飯が超サイヤ人2へと覚醒した第184話「そして恐れるべき事件が…!!」です。実際の191話の決着シーンでは、作曲家・菊池俊輔氏が手掛けたオーケストラ編成の緊迫感あふれる劇伴(通称Mナンバー楽曲)が使用されており、歌入り楽曲ではありません。ゲームのMAD動画や演出の再解釈によって記憶が混濁した典型例と言えます。
第2の誤解は、「劇場版の三大親子かめはめ波との混同」です。1994年公開の映画『ドラゴンボールZ 危険なふたり!超戦士はねむれない』では、ブロリーを倒すために悟飯・悟天に加え、ドラゴンボールの奇跡によって悟空の実体が一瞬だけ現界して3人で放っています。この劇場版での「悟空の物理的実在」のイメージが、本編セル戦の親子かめはめ波にも遡及して誤って記憶される要因となっています。