全国で深刻化する警察の人手不足|若手の早期退職と採用危機の真相

全国で深刻化する警察の人手不足|若手の早期退職と採用危機の真相にまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。

「警察官が減ったからといって、殺人や強盗が急増しているわけではない。治安悪化は大げさな煽りではないか」という疑問の声がネット上散見されます。しかし、ここには重大な盲点が存在します。

第一に、現代の警察業務は、昭和〜平成期と比べて質・量ともに爆発的に複雑化しています。認知件数としての街頭犯罪が減少傾向にある一方で、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺、サイバー犯罪、ストーカー・DV(配偶者暴力)事案、児童虐待への対応件数は激増しました。これらは一度の通報で終わるものではなく、関係者への聴取、防犯指導、デジタルデータの解析など、膨大な人員と時間を拘束します。

第二に、「潜在的な犯罪被害の見落とし」というリスクです。交番やパトロールによる能動的な職務質問の回数が減れば、薬物所持者や無免許運転、空き巣の下見を行っている不審者の事前摘発が減少します。統計上の犯罪認知件数が横ばいであっても、それは「街が安全になったから」ではなく、「警察が認知・検挙できていないだけ」というグレーゾーンの拡大を意味している点を見落としてはなりません。

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