妊婦が楽に寝る体制の正解|仰向けのリスクとシムス位の徹底ガイド
産院の助産師外来や妊婦向けコミュニティ(SNS、知恵袋など)には、連日切実な睡眠の悩みが寄せられています。特に目立つのは「ネットで『仰向けは胎児に悪影響』と見てから、夜中に仰向けで目が覚めるたびに罪悪感でパニックになる」という声です。
都内の産婦人科クリニックで多くの母体をケアしてきた助産師は、現場の実情について次のように語ります。
「真面目な妊婦さんほど『左向きのまま一歩も動いてはいけない』と身体を固めてしまい、かえって肩こりや不眠を悪化させています。人間が一晩に20回から30回ほど自然な寝返りを打つのは、局所の血行不良を防ぐための生理的防御反応です。大切なのは『寝入りの姿勢を左向きやシムス位にセットすること』であり、途中で目が覚めたときに仰向けになっていたら、その時点で静かに左向きに戻せば全く問題ありません」
また、妊娠後期特有の「みぞおちが圧迫されて呼吸が浅くなる」という悩みに対しては、妊婦息苦しい夜対処法として、背中の下に折りたたんだバスタオルや傾斜クッションを挟み、上半身を緩やかに20〜30度高くするポジショニング(ファウラー位)が極めて有効であると実証されています。これにより、増大した子宮が横隔膜を押し上げる圧力が緩和され、肺の拡張がスムーズになります。