認知症の死の前兆と終末期の変化|食事拒否や呼吸から知る看取りの心得
Q1:下顎呼吸が始まってから亡くなるまでの時間はどのくらいですか?
A1:個人差がありますが、一般的には下顎呼吸が始まってから数時間から長くても1〜2日以内に最期の瞬間を迎えることが多いとされています。この呼吸が現れた際は、看取りに立ち会う家族への最終連絡を速やかに行うタイミングとなります。
Q2:食事や水分を全く摂れなくなったら、点滴を打つべきでしょうか?
A2:終末期において過度な点滴を行うと、心臓や腎臓が水分を処理しきれず、手足の強いむくみや肺に水が溜まる原因となり、かえって本人の苦痛を増大させる恐れがあります。脱水自体が自然な麻酔効果をもたらす側面もあるため、積極的な補液を行わず、口腔ケアで唇や口内を湿らせるケアが推奨されるケースが主流です。
Q3:最期の瞬間に立ち会えないことが心配ですが、どう受け止めればよいですか?
A3:認知症の看取りでは、家族が少し席を外したわずかな隙に静かに息を引き取るケースが多々あります。これは決して珍しいことではなく、本人が気を遣わせまいと旅立ったのだと受け止める医療従事者も少なくありません。その瞬間に居合わせたかどうかよりも、それまでに注いできたケアと声かけの積み重ねこそが何より尊い看取りの形です。