日本で人口が最も少ない県は?ワースト順位と過疎化の真相【2026最新】
人口下位ランキングで鳥取・島根に次いで名を連ねるのが、四国地方の高知県と徳島県です。両県が抱える課題は、中国地方とはまた異なる構造的な問題を孕んでいます。
高知県の過疎化における最大のボトルネックは、県土の約84%を占める広大な森林地帯です。林野面積率は全国トップクラスであり、平野部は高知市周辺などごく一部に限られます。四国山地によって瀬戸内側や本州との陸路アクセスが制限されてきた歴史があり、中山間地域では集落機能の維持が困難になる「限界集落」の比率が全国有数の水準に達しています。
一方、徳島県で顕著なのが「ストロー現象」と呼ばれる特有の人口流出モデルです。神戸淡路鳴門自動車道の開通によって京阪神地域への所要時間が劇的に短縮された結果、利便性が向上した反面、若者が進学・就職・買い物などで大阪や神戸へ直接吸い取られる現象が加速しました。高速バス網の発達が、皮肉にも地元定着を阻む要因として機能してしまった側面は否めません。
過疎地域自立促進特別措置法に基づく過疎地域の指定状況を見ても、四国の中山間部では高齢化率が50%を超える自治体が珍しくなく、移動手段の確保、買い物難民対策、地域インフラの維持管理費用の増大が切実な課題となっています。