日本に野生ワニはいる?世界の生息地マップと国内目撃情報の真相

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生態系における生息域の広がりを語るうえで欠かせないのが、海水ワニと淡水ワニの違いです。一般に爬虫類は浸透圧調整の難しさから海水を嫌いますが、クロコダイル科の一部、とりわけ「ソルトウォーター・クロコダイル」と呼ばれるイリエワニの分布は規格外の広がりを見せています。

オーストラリア北部のノーザンテリトリーからインドネシア諸島、フィリピン、さらにはベンガル湾に至る広大な海域で確認されており、潮流に乗って数百キロメートル以上の外洋を単独で移動することが衛星追跡調査によって実証されています。海流を巧みに利用してエネルギー消費を最小限に抑え、沿岸の島々を渡り歩く能力こそが、南太平洋の島嶼部にまでイリエワニが生息域を拡大できた最大の要因です。

一方、純淡水性のワニは塩分濃度の高い海域に入ると脱水症状を引き起こすため、水系が途切れた時点で分布が地理的に孤立します。この生理機能の差異が、世界のワニ生息地マップにおいて特定種だけが大陸を越えて広がった理由を論理的に説明しています。

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