日本の報道の自由度ランキングはなぜ低い?主要国で下落が続く衝撃の真相の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。
国境なき記者団(RSF)が毎年5月3日の「世界報道自由の日」に合わせて発表する世界報道自由度指数において、日本の現在地は依然として「問題あり(Noticeable problems)」のカテゴリから脱却できていません。かつて政権交代期の2010年には世界11位まで順位を押し上げた実績がありますが、現在は60位台から70位前後の低迷ゾーンに沈み込んでいます。
特に顕著なのが、G7(主要先進国)グループ内での圧倒的な立ち遅れです。北欧諸国(ノルウェー、アイルランド、デンマークなど)が上位を独占し続ける中、G7諸国のランキング分布を見ると、日本だけが異質なポジションに取り残されている実態が浮き彫りになります。
国名・地域近年の順位水準(180カ国中)国際的な評価区分編集部の分析・主な特徴ノルウェー(首位常連)1位(不動のトップ)極めて良好(Good)徹底した情報公開と公的助成による多元的な言論の保護。ドイツ(G7)10位〜16位前後良好〜満足(Satisfactory)憲法上の強い保護。極右デモ等での記者への物理的威嚇が減点要素。フランス(G7)20位〜25位前後満足(Satisfactory)資本のメディア集中が指摘されるものの、調査報道の独立性は強固。英国(G7)25位〜35位前後満足(Satisfactory)国家治安関連法の厳罰化が懸念材料も、多種多様な論陣が展開。米国(G7)45位〜55位前後問題あり(Noticeable)政治的分断によるメディア攻撃や地方紙の消滅がスコアを押し下げ。日本(G7)65位〜70位台前半問題あり(Noticeable)G7最下位。記者クラブの排他性と政治・経済権力への自主規制が致命傷。
日本はアジア圏内においても、韓国(40位〜60位前後)や台湾(25位〜35位前後)の後塵を拝し続けています。「直接的な弾圧や記者の投獄がないのになぜここまで低いのか」という疑問が国内で繰り返されますが、国際的なスコア算出基準を読み解くと、極めて明快な理由が見えてきます。
林 結菜
ライフスタイル編集者
エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。