日本の原風景「樫原の棚田」へ。絶景と保全の裏側に迫る緊急ルポ

日本の原風景「樫原の棚田」へ。絶景と保全の裏側に迫る緊急ルポの見逃せないポイントを徹底的にカバーしました。

「なぜ、これほどの絶景でありながら大型観光バスが1台も停まっていないのか?」現地を訪れた旅行者が真っ先に抱く疑問だ。その答えは、上勝町が推し進める厳格なアクセス制限と交通コントロールにある。棚田へと続く道幅は極めて狭く、すれ違いすら困難な箇所が連続する。安易なオーバーツーリズムによる交通渋滞や排気ガスは、農作業の妨げになるだけでなく、幾世紀をかけて維持されてきた石垣の損壊リスクすら孕んでいるのだ。

そのため、現在は周辺駐車場からのシャトル運行や徒歩による散策を推奨する環境配慮型の制度が徹底されている。一見不便に思えるこの制約こそが、環境負荷を最小限に抑える鍵だ。現地では単に眺めるだけでなく、地元ガイドとともに歩くエコツーリズム・観光業が盛んで、棚田の歴史を学びながら味わう「棚田米のおにぎり体験」や、湧き水を使ったお茶の振る舞いなど、現地を訪れた者だけが得られる贅沢で心温まる感動体験が用意されている。

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